新卒で入社した会社ですぐに出会ったのが当時の夫でした。
夫は顔は人並でしたが、とても面白くて人を笑わせる才能に長けていたので社内でも人気もので、私にアプローチしてくれていた頃は本当に楽しい人で仕事の忙しさを忘れさせてくれる存在でした。
会社にいけば彼と会えるので、毎日会社に行くのも楽しくて付き合ってから結婚を決めるまでは時間がかかりませんでした。
この人と一緒になって、一緒に同じ会社に毎日通う事で毎日がきっと楽しく送る事が出来ると思っていたのです。
今思えば若気の至りとはまさにこのことかもしれません。
飲み会が続くようになった夫
彼の様子がおかしくなってきたのは結婚して3年がたったころでした。
そのころは部署移動があり、彼とはオフィスビルが離れてしまっていたので毎日一緒に会社へ行ったり帰ったりすることはなくなっていたのですが、同じ会社でしたのでなんとなく相手の時間スケジュールや挙動は把握できていたつもりでいました。
ところが、やたらと飲み会が増えてきました。
また、電話をしても電話に出ない事も多くなっていました。
少しおかしいなと感じてはいたのですが、特に会社以外で怪しい行動をしていたり新しい友人が出来た雰囲気もなく、おそらく仕事が忙しいからなのだろうと思っていました。
ですが、ある日深夜遅くにパソコンに向かっている彼をちらっとみると画面が社内システムのチャット機能を開いていたのに気づきました。
社内システムのチャット機能は、業務で使う事が多いのですが、たまにプライベートなやり取りを同僚としたりもします。
特にその時間はとても遅かったので、仕事のやり取りをしているとは考えづらく、彼がトイレに行ったすきにのぞき込んでしまいました。
すると、「せっかく電話をきったのにまたチャットでいつまでも話していたら意味ないじゃん」というメッセージが届いているのが見えました。
相手は彼の部署に1年前に配属された新人で、彼は彼女の教育担当でした。
その内容から察すると、どうやら会社で遅くまで一緒に仕事をしていて、その後電話もして、さらに帰ってきてからはチャットでやり取りをしているようで、それが浮気なのかどうかとまでははっきりとわからなかったのですが、彼は猛烈に彼女にアプローチをかけている事は確かでした。
彼女もまんざらではなさそうな雰囲気にみえました。
夫が浮気相手に本気になっていました
私は不安があるとすぐに口にしてしまう性格で、見てしまった画面を見なかった事にすることができなくて、つい彼を追求してしまったのです。
すると夫は、彼女が好きなので離婚してほしいと言い出したのです。
私にとってみては晴天の霹靂で、まさか突然離婚話になるとは思わなかったのですが、彼の中でその彼女に対する浮気心はすっかり本気心に変わっていて、とにかく今すぐにでも彼女の元に行きたいと感じているのがはっきりとわかりました。
まさか同じ会社内で他の女性と浮気をするなどという事が起こるとは思っていませんでしたが、その時初めて実は彼がすでに私と離婚すると周囲に話している事や、彼女と新しく借りるマンションの話しなどを進めている事などを知りました。
1年間の別居の末
さすがに私も、すぐにそれを受け入れる事はできませんでしたが、1年間にわたる別居をした結果、夫とは離婚をすることに決めました。
1年にわたる別居の中で、私は気持ちの整理をしたり購入したマンションを売却したりといった作業に追われていたのですが、夫は新しい彼女とラブラブに楽しい時間を過ごしているだけの1年で、今思い出しても悔しくてはらわた煮えくりかえる思いです。
ほんの浮気と思っていても、本気になってしまう事も多くありますので、出来心で簡単に浮気をして家庭や生活を壊してしまわないようにぜひ注意してほしいと思います。